NECAの目的(使命)

2024年、創設60周年を迎えたNECAは新たなミッション、ビジョンを設定しました。
ミッション「制御技術の進歩と産業の持続的成長に貢献し、社会の課題に応じて提供価値を拡大することで豊かな社会づくりを実現する」
ビジョン「新たな価値を創造し、誰もがいきいきと活躍できる持続可能な産業・社会に貢献する」
4つのPで新たな価値創造 (4P New Values)
NECAは従来提供していた価値をさらに磨き4つの「P」で新たな価値を創造していきます。
組み合わせることで相乗効果を生み出し、持続可能で豊かな社会づくりに貢献 し続けます。

People(人材開発・人材獲得)
- NECAの活動により会員企業に優れた人材が獲得できている。
- NECAが人材育成の場を提供することで、将来を担う人材(国際人材、技術人材、標準化人材等)が育ち活躍し続けている。
Productivity(生産性向上)
- NECAの活動を通じて、IT化やデジタル技術を駆使した改善、改革が推進されることで、現場の生産効率・業務効率が飛躍的に向上され続けている。
- NECAの提案を通じて働く人々のWell-beingや持続可能な産業活動と生産性向上の両立が実現・追求され、会員各社の企業価値向上と、産業の持続可能性向上に貢献し続けている。
Perspective(視点転換)
- NECAがことづくりのビジネスモデル拡大の活動を進めるとともに、グローバルで進む標準化や拡張するエコシステムに適応することなどにより、会員企業に対し新たな事業機会の創出や拡大を支援している。
Partnership(共創)
- NECAが企業間や団体間に連携の場を提供し、共創を推進することでシナジー効果を生むことにより、新たな価値を創造している。
- NECAが会員企業の海外進出に貢献している。
主な活動内容
NECAは4つの「P」を軸に、各種活動を推進していきます。
ものづくり・ことづくり

Productivity(生産性向上)としてNECAが提唱してきた「5ZEROマニュファクチャリング」の成果である「導入ガイドライ ン」「導入ツール」「ユースケース」の活動をさらに充実させ、ものづくりにおけるデジタル化を加速し、生産性・業務効 率の飛躍的な向上に貢献します。
Perspective(視点変換)としてはモノに付随する新たな価値としてのニーズが年々大きくなってきていく中でFA市場におけることづくりの進め方を分かりやすく解説し、ビジネス領域拡大に向けた活動に役立つ情報を発信していきます。
また、FA市場で要求される「エコシステム」について、世界の最新動向や事例を調査していきます。
標準化

市場動向や関連技術の調査と分析を行い、規格開発や機器の最適な使用方法の提案を通し、制御技術の応用範囲や市場拡大に取り組んでいます。ISO、IECなどの国際規格の調査・研究を行い、「国際標準化」を推進し、グローバルな競争力や信頼性を確保しています。下記のIEC国内委員会の運営や国際会議への参加など、国内外で活動しています。
IEC TC94:補助継電器(リレー)
IEC SC23J:機器用スイッチ
また、JIS規格の原案作成のほか、工業会規格(NECA規格)の制定や「制御機器の基礎知識」の発行、技術セミナーの開催を通し、制御技術に関する情報を提供しています。
統計・分析・調査

統計データは主に会員企業の皆様からいただくデータに基づく自主統計を行っています。電気制御機器に関する統計データは日本で唯一であり、貴重なデータとして会員企業などで活用されています。更に需要予測の精度向上/手法確立など、会員サービスの向上にも努めています。
またNECA商社委員会では制御機器をお使いになっているお客様から率直なご意見を伺い、満足度向上へつなげていくことを目的に毎年「顧客満足度調査」を行っています。
安全・セキュリティ

安全
安全・安心に人々が働けるものづくり現場を実現するために、セーフティアセッサ資格制度を推進するとともに関係団体と連携した安全要員力量制度の標準化(JIS B 9971:機械安全の要員の力量、IECEE要員力量認証制度)により、国内外の安全人材育成支援を進めていきます。「安全性」にも「生産性」にも寄与する新たな安全技術を、様々な工業会/学会などと連携して探求し、効果的なアプリケーションの具体化および提案を推進します。
セキュリティ/模倣品対策
産業のデジタル化や国境を越えた取引が拡大する中、制御システムに対するサイバー攻撃や模倣品の脅威に対応する ため、国際規格の調査、情報収集、ガイドラインの作成や啓発活動を行っています。
環境

主軸として「地球温暖化対策(カーボンニュートラルへの対応)」「有害化学物質対策(汚染予防)」「持続可能な資源使用」の環境課題への対応を行っています。
これらの活動はProductivity(生産性の向上)に貢献すると共に、Perspective(視点転換)にもつなげて価値向上を図っていきます。
- 地球温暖化対策では、事業所の省エネ活動や制御機器などからの情報を活用したエネルギー最適化に向けた事例収集や提言を行っています。
- 有害化学物質対策では、内外の製品関連環境規制法の調査研究を通じた成果の会員企業への発信をします。
- 持続可能な資源使用では、環境配慮設計法をまとめたガイドの普及と進化改訂を進めていきます。
広報活動

広報活動としては、会員向けサービスとして、お役立ち情報をタイムリーに配信するため「会員限定セミナー」や「会員専用サイト」「会報seiden」など、複数の広報媒体を使って情報発信をしています。また、オートメーションと先端技術の総合展であるIIFESを共同主催、情報発信を行っています。
委員会について
※各委員会からの最新の活動報告は「会報 seiden」に順次掲載しています。
企画委員会
NECAの今後の方向性、広げるべき事業ドメイン、取組むべき新規事業等、今後のNECAの事業領域と提供価値の拡大策を提言・実行する委員会です。
総務委員会
工業会としての運営基盤の強化を下支えするのが総務委員会です。各種規定や制度の制定と改定を実行し、コンプライアンスの強化や人事制度の充実で、より強固な推進体制の構築を図ります。
広報委員会
業務委員会
電気制御機器の出荷統計や受注統計などの統計情報の収集・分析、需要予測、市場動向・経済情勢などの情報収集などを行うとともに、各専門委員会にて、市場動向調査・分析、有望市場の探索、主要業界ごとの動向調査、ポテンシャル調査、新規市場の探索などを行っています。
- 出荷統計情報の詳細はこちら
商社委員会
市場および流通の調査・研究をはじめ、顧客満足度調査、需要促進に関する事項や物流の改善に関わる調査・研究に取組んでいます。流通・物流を視野に入れた総合的な活動は、NECAならではの取組みです。
技術委員会
標準化動向の調査やIEC規格、JIS規格およびNECA規格の改正や新規制定などの活動に取組んでいます。また、制御機器に関する最新技術の調査と情報提供を行っています。更に、模倣品対策活動や制御システムセキュリティ確保のための取組み等、企業活動における経営課題に対するガイドラインの作成や普及活動も行っています。
- 標準化への取組みの詳細はこちら
環境委員会
制御安全委員会
安全に関する各種国際規格の調査研究、国際標準化活動の他、国内外の関連機関と連携し、安全制御機器市場の育成、安全啓発に取組んでいます。 また、安全なものづくりのために「セーフティアセッサ資格制度」「セーフティ ベーシックアセッサ資格制度」を国内のみならず海外へも展開し、安全エキスパートの育成に貢献しています。
- 制御安全への取組みの詳細はこちら
防爆委員会
防爆電気機器に関する規格調査と標準化の提案や、防爆電気機器の保守点検促進など防爆安全の推進・啓発を行い、市場情報の収集・提供を通じて会員企業の発展を図るとともに、NECAおよび関連業界、ユーザーの健全な発展に寄与することを目指しています。
- 防爆安全への取組みの詳細はこちら
ものづくり・ことづくり委員会
究極のものづくりとして、NECAが提唱する「5ZEROマニュファクチャリング」。技術の進歩と社会の変化に対応し、ものづくりの将来像を具体化していきます。制御機器メーカーが「ものづくり」から「ことづくり」への進化を遂げるための検討も行います。
- ものづくり・ことづくりへの取組みの詳細はこちら
人財委員会
会員企業において、将来を担う人材(国際人材、技術人材、標準化人材等)が育ち活躍し続けるために、優れた人材の確保や人材育成のための場の提供について検討・実行を行う委員会です。また、電気制御技術業界の魅力を発信することについての検討も行います。
