活動内容

 

NECAの目的(使命)

 

 

日本電気制御機器工業会(NECA)はわが国における電気制御機器業界の健全な発展を目指して、1964年に任意団体として設立され、1993年に社団法人として認可、2012年に一般社団法人に移行しました。 当工業会の目的は、電気制御機器産業を核として、会員企業、一般需要家への提言、啓発活動などを行うことにより、顧客視点に立った新たな需要を創造し、国民経済の発展に寄与することにあります。 また、舞台を国内のみならず世界へと広げ、さまざまな産業分野における諸外国の団体や企業との交流を通じ、会員企業のグローバル化を支援します。 当工業会は、時代とともに変化する産業分野で、これからもサポーティングインダストリーとして業界の発展の一翼を担い、豊かな社会づくりに向けて活動してまいります。

 

 

重点施策

 

「将来ビジョン2025」の実現に向け、NECAが取組む“3S(標準化・安全・環境+ものづくり・ことづくり)”とその進化について、それぞれの活動内容を紹介いたします。

 

 

ものづくり・ことづくり

 

ものづくりを取巻く環境が大きく進歩し激変する中、それを下支えする電気制御機器も新たな進化を遂げていきます。 制御機器そのものもIoT化し、桁違いのデータが取得できるセンシング機器や、制御のみならず情報処理端末としてのコントロール機器などのスマートな制御機器の導入により実現する「5ZEROマニュファクチャリング」の普及に努め、NECA会員企業のものづくりにおける更なる利益拡大に貢献します。さらに、工業会として「ことづくり」の検討を重ね、電気制御機器メーカが自社以外の企業、研究機関などのリソースを活用することで顧客との間で相互に利益を創出できる新たなサービスとしての「ことづくり」の提言や具体化を進めます。

 

 

 

標準化

 

産業界の発展のため、電気制御機器の定義や体系を整備し、ISO、IECなどの国際規格の調査・研究を通じ、その規格の制定・改訂や整合化を行い、「国際標準化」を推進しています。そのために、下記のIEC国内委員会の運営や国際会議への参加など、国内外で活動しています。

IEC/TC94:補助継電器(リレー)

IEC/SC23J:機器用スイッチ

また、JIS規格の原案作成のほか、工業会規格としてのNECA規格や技術資料(TR)の制定なども行っています。

 

 

 

安全・セキュリティ

 

安全

第4次産業革命の進展および技術の進化に伴い、人とロボットが協働する新たな生産システムの導入が拡大する中、人・モノ・環境を情報で繋ぎ、各々が協調して高次元の安全および高い生産性を実現する新たな安全技術の調査・検討、従来から取組んでいる「セーフティアセッサ資格制度」のグローバル展開・国際標準化を推進することで、安全制御機器市場の拡大、安全啓発・人材育成を図り、世界のものづくり安全に貢献します。

 

セキュリティ

近年のオープン化やネットワーク化の流れの中で、制御システムを対象としたサイバー攻撃が増加しています。 そのため、制御システムのセキュリティ確保に向けた、標準化への取組み、情報収集と啓発活動を実施しています。更には、模倣品に関する取組も実施しています。

 

 

 

環境

 

会員企業のCSR(企業の社会的責任)活動に関係する活動として、NECAでは「地球温暖化対策」「有害化学物質対策(汚染予防)」「持続可能な資源使用」の環境課題への対応を活動の主軸としています。

 

  1. 地球温暖化対策ではIoT機能搭載の制御機器などからの情報を活用したエネルギー最適化に向けた事例収集や提言。
  2. 有害化学物質対策では、内外の製品関連環境規制法の調査研究を通じた成果の会員企業への発信。
  3. 持続可能な資源使用では環境配慮設計法をまとめたガイドの普及と進化改訂を進めていきます。

 

 

 

主な活動内容

 

NECAでは多岐にわたる活動・報告を通し、業界の発展と豊かな社会づくりに向けて活動をしています。

 

 

統計・分析

 

統計データは主に会員企業の皆様からいただくデータに基づく自主統計を行っています。 電気制御機器に関する統計データは日本で唯一であり貴重なデータとして会員企業などで活用されています。

国内・輸出の出荷/受注、Out to Out/Out In出荷、産業分野別出荷など種々の統計を行うとともに、品目数を80品目まで細分化し、より市場ニーズの変化に沿った統計を行っています。また需要予測の精度向上/手法確立など、会員サービスの向上にも努めています。

 

 

 

 

規格

 

国際標準であるIEC規格や国家標準のJIS規格の原案作成、工業会規格であるNECA規格の制定を行っています。

 

 

開発中のIEC/JIS規格(2021年12月現在)

 

・IEC 61810-7シリーズ : リレー試験方法
・IEC 61812-1 : タイムリレー
・IEC 62246-4 : 磁気センシング保護装置
・IEC 62314 : ソリッドステートリレー
・JIS C 8201-5-1 : スイッチ
・JIS C 8201-5-2 : 近接スイッチ

 

 

制度

 

NECAは、製品設計や生産現場での安全性を高めるため、安全人材を育成するセーフティアセッサ資格制度を推進しています。

 

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(参照:日本認証株式会社ウェブサイト、資格者数・企業数・企業一覧

 

SA資格制度の概要はこちらSBA-Ex資格制度の概要はこちら

 

ホームページ

 

最新の技術動向や会員企業の製品情報、法規制、自主出荷統計などをタイムリーに掲載しています。また「製造業向け製品検索サイト」を開設し、会員企業の製品情報を発信しています。

 

 

 

刊行物

 

  • 電気制御機器の環境アセスメントガイドブック「NECA TR-U25」第2版発行
  • 電気安全ガイドブックの出版
  • 安全ガイドブックの出版・改訂
  • 防爆安全ガイドブックの出版・改訂
  • 会報「seiden」を年4回発行し、各種事業やイベント、委員会活動などの詳細をお知らせしています。
  • 制御機器の基礎知識(使い方・選び方)の発行

 

 

 

セミナ―

 

環境セミナーや経営セミナーをはじめ、タイムリーなセミナーを各種行っています。

 

 

 

展示会

 

日本のものづくりにおける最先端技術の展示会であるIIFESを共同主催、情報 発信を行っています。 また各種展示会にも市場動向・トレン ドに沿ったテーマで会員企業と共同出展しています。

 

 

 

国際会議

 

IEC(国際電気標準会議)のTC94、SC23Jにおいて、国際会議に日本代表として参加、国際規格を提言・審議しています。またSIAS(産業オートメーションシステムの安全に関する国際会議)にて、さまざまな安全技術に関する研究成果を発表しています。

 

 

 

調査

 

最新の技術や業界の動向等、様々な調査を実施しています。

  • 顧客満足度アンケート

商社委員会が中心に日頃制御機器をお使い頂いているお客様から、率直なご意見を伺い、満足度向上につなげていくことを目的としたアンケートを毎年設問を変え実施しています。アンケート結果は会員限定で公開しています。

  • CO2削減に向けた調査

NECA会員企業のCO2排出量の推移調査やCO2排出量削減に貢献するNECA製品活用事例を調査し情報を配信しています。

 

 

 

委員会について

 

※各委員会からの最新の活動報告は「会報 seiden」に順次掲載しています。

 

 

企画委員会

 

NECAの今後の方向性、広げるべき事業ドメイン、取組むべき新規事業等、今後のNECAの事業領域と提供価値の拡大策を提言・実行する委員会です。NECAの「将来ビジョン」も「5ZEROマニュファクチャリング」も企画委員会から生まれました。

 

 

総務委員会

 

工業会としての運営基盤の強化を下支えするのが総務委員会です。各種規定や制度の制定と改定を実行し、コンプライアンスの強化や人事制度の充実で、より強固な推進体制の構築を図ります。「働き方改革」の推進も総務委員会が先導します。

 

 

広報委員会

 

NECAの情報発信価値の最大化を図るため、各委員会の活動内容や、会員企業の事業に役立つ情報を、webサイト・会報「seiden」を通じて発信します。また、社員総会、賀詞交歓会など、重要行事の運営支援を行うとともに、ニュースリリースなどによるメディアへの広報活動を行います。

 

 

業務委員会

 

電気制御機器の出荷統計や受注統計などの統計情報の収集・分析、需要予測、市場動向・経済情勢などの情報収集などを行うとともに、各専門委員会にて、市場動向調査・分析、有望市場の探索、主要業界ごとの動向調査、ポテンシャル調査、新規市場の探索などを行っています。

 

 

商社委員会

 

市場および流通の調査・研究をはじめ、顧客満足度調査、需要促進に関する事項や物流の改善に関わる調査・研究に取組んでいます。流通・物流を視野に入れた総合的な活動は、NECAならではの取組みです。

 

 

技術委員会

 

標準化動向の調査やIEC規格、JIS規格およびNECA規格の改正や新規制定などの活動に取組んでいます。また、制御機器に関する最新技術の調査と情報提供を行っています。更に、模倣品対策活動や制御システムセキュリティ確保のための取組み等、企業活動における経営課題に対するガイドラインの作成や普及活動も行っています。

  • 標準化への取組みの詳細はこちら

 

 

環境委員会

 

会員企業のCSR(企業の社会的責任)活動への貢献を目指した活動をしています。各社の地球温暖化対策、製品含有化学物質による汚染予防、持続可能な資源使用への活動に役立つ情報を、①国内外の最新の法規制や規格等の調査研究とその成果を環境レポートや会員へのお知らせの発行、②環境配慮設計法などの研究を通じたガイドブックの発行などで発信しています。

 

 

制御安全委員会

 

安全に関する各種国際規格の調査研究、国際標準化活動の他、国内外の関連機関と連携し、安全制御機器市場の育成、安全啓発に取組んでいます。また、安全なものづくりのために「セーフティアセッサ資格制度」を国内のみならず海外へも展開し、安全人材の育成に貢献しています。

  • 制御安全への取組みの詳細はこちら

 

 

防爆委員会

 

防爆電気機器に関する規格調査と標準化の提案や、防爆電気機器の点検保守促進など防爆安全の推進・啓発を行い、市場情報の収集・提供を通じて会員企業の発展を図るとともに、NECAおよび関連業界、ユーザーの健全な発展に寄与することを目指しています。

  • 防爆安全への取組みの詳細はこちら

 

 

ものづくり・ことづくり委員会

 

究極のものづくりとして、NECAが提唱する「5ZEROマニュファクチャリング」。第4次産業革命の潮流に対応し、制御機器とIoTを活用したものづくりの将来像を具体化していきます。制御機器メーカーが「ものづくり」から「ことづくり」への進化を遂げるための検討も行います。

  • ものづくり・ことづくりへの取組みの詳細はこちら