爆発は爆発性雰囲気と点火源が同時に共存したときの、確率的現象です。
・爆発性雰囲気: 可燃性ガスまたは液体の蒸気が存在し、それらが操業中あるいは作業中に大気に放出、漏洩して、空気と混合した
雰囲気のことを言います。
・点火源: 摩擦や衝撃、電気設備、静電気、裸火、高熱面、電磁波など、工場・事業場には様々な点火源が存在します。
「片方の要因が単独で存在しても爆発には至らない」、これが防爆対策の基本的な考え方です。防爆電気制御機器は、石油・化学プラントをはじめ、可燃性液体などの危険物の製造・貯蓄・取扱所、高圧ガス設備、最近では燃料電池関連施設など、爆発性雰囲気を生成する可能性があるすべての箇所に使用されていますが、その防爆性能の維持は、設備安全の観点から重要です。
NECA防爆委員会では防爆電気制御機器を安全に使うにはどのようにすべきか、「標準化の推進」「防爆安全ガイドブック」の作成、「SBA-Ex資格認証制度」などをとおして、委員会にご参画いただいている会員企業の皆様と検討を重ねています。
防爆委員会の活動を中心に、国内外の防爆関連規格・規制への対応を始め、ユーザーや関連工業会等と連携した防爆安全の啓発、制度化推進、あるいは、会員企業間の協力による顧客・マーケット情報の収集や提供などを主な活動としています。特に、グローバル化にともなう技術革新や規制緩和から、防爆性能を有する制御機器の増加への対応へと活動の範囲が広がってきています。
会員企業へのマーケット情報の提供を目的として、防爆電気制御機器に関する出荷統計の充実や、ユーザー・市場情報等の収集や提供を推進しています。